2015年11月2日月曜日

面白かったおすすめのエッセイ

あまり本を読まない時期があったのですが、最近は小説のほかエッセイなども読むようになりました。
今回は私が最近読んだ中でおすすめのエッセイをご紹介したいと思います。


小川洋子「妄想気分」、「とにかく散歩いたしましょう」


再び本を読むようになったきっかけが、小川洋子さんの「博士の愛した数式」でした。そのあと「最果てアーケード」なども読んだのですが、この方のエッセイは心地よい読後感があり、今のところ特にこの2冊はおすすめです。小川さんの作品は全体的にそうなのですが、文章の中にあらわされる感情に適度な抑制が効いていて、読み手への配慮を感じる優しい言葉に癒されます。一気読みというよりも、ゆっくり大事に読みたいエッセイです。



村上春樹「村上ラヂオ」、「おおきなかぶ、むずかしいアボガド 村上ラヂオ2」


申し訳ないのですが、この方の小説はまだ読んだことがありません。でもなぜかエッセイはぺらぺらとページをめくってみて読んでみようと思いました。すべての内容が好みに合うわけではなかったのですが、村上さんの視点の面白さや、ある意味ぱぱーっと書いたように見える文の中に素晴らしい表現がちりばめられているところがすごいなあと思います。



「アンソロジー ビール」


図書館で選集の特集棚があって、たまたま手に取った本。阿川佐和子さんや森茉莉(森鴎外の娘)さんなどの名前もあって、読んでみたくなりました。ビールやおつまみに関するうんちくやこだわり、体験談やショートストーリーなど多岐にわたる内容で、とっつきにくい文体のものもありましたが面白く読むことができました。とりわけ吉田直哉さんの「ネパールのビール」は短いお話しながら最後の数文で感動がじわーっと広がります。

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